三重県桑名市支部が2名になって、瀬古支部長がブルー・スキーン・スピードシュートの架台を製作されているとFacebookの会員フォーラムで投稿してくれました。
なんか着実に全国にスリングショットの競技会・大会の輪が広がっていくようで嬉しいです!
なので、理事長としては次の「スパニッシュ・ノックダウン」のターゲット&架台作りに進まねばなりません。
やっぱり、ブルー・スキーン・スピードシュートにしてもスパニッシュ・ノックダウンにしても、図を公開して「どんな材料で作ってもいいよ」と言っても、イメージすら湧かないんじゃないかな?と思います。
なので、理事長自ら率先して「こんな感じで作れるよ」というのをオープンにすることで「いやいや、このほうがもっと簡単に作れるよ」といった改良版や別の材料で作ったりと進化していくと思うんですね。
で、スパニッシュ・ノックダウンというのはどういう競技かというと、詳しくは公式競技のページを見ていただきたいんですが、ざっくり説明するとこんな感じです。
ターゲットは全部で7つ。上段に4つと下段に3つです。これを10mの距離から撃って、ターゲットの大きさに見合ったポイントの合計で得点を決めていきます。
ちなみになんでスパニッシュというのかは調べても分からず・・・不明です。。
といっても、前回のブルー・スキーンの架台で2インチ×4インチの架台は少々ゴツく重いことが分かりましたので、ネットで調べたところ、2×2(ツーバイツー)材や1×4(ワンバイフォー)材というのもあることも分かりました。
なので、2×2材6フィート(1820mm)5本と1×4材3フィート(910mm)4枚、鉄フラットバー910mm2本をホームセンターで買ってきました。
架台部分の構想はこんな感じ。汚い手書きですが^^;
前回のブルー・スキーン同様、ソーホースブラケットを利用した2脚を使って、その立てた間にターゲット部分を吊るせば安定するのでは?!という目論見です。
ただ、、2×2材用のソーホースブラケットがホームセンターで売ってないんですよ。2×2材は売ってるのに。。仕方がないのでこいつはネットで探して入手しました。
そして肝心のターゲット部分と設置方法なんですが、かなり悩みました。
以前、南埼玉郡支部長さんが試作機を作ってくれて先日の練習会で試射してみたのですが、鉄製だったので倒れるどころか跳ね返ってきて・・・
なので、できるだけ軽く、かつ、ある程度丈夫なもので、かつ、しっかり立ってほしいけどスリングショットで撃って当たったら倒れやすいものという、なんとも贅沢な条件をクリアする必要があります。
なので、海外のスリングショットyoutuberさんたちの動画を見まくってエバフォーム?製のジムマットに白羽の矢を立てました。
ただ、ジムマット、こんなにいらなかったなぁという感じです。
60cm×60cmで6枚も入ってます。とりあえずは1枚あれば十分でした^^; あとから会員さんに教えてもらったのですが、100均に似たようなマットが安く売ってるみたいです。
こいつをターゲット状に丸く切り抜き、ビスをねじ込んで磁石にくっつけたら、しっかり立つわりには当たれば倒れやすいのでは?というまたまた目論見です。
ということで、ジムマットと磁石はアマゾンで入手。さぁ〜て、役者が全て揃ったところでいよいよ製作開始です!
丸く切り抜くにもどうしよう・・・
コンパスで線を下書きしてカッターナイフでシコシコ切り抜こうか?
とも思ったんですが、ターゲットが劣化してまた切る羽目になったら面倒なので、ここも工具に頼ることにしました。
写真は『片刃フリーカッター』というヤツで電動ドリルに取り付ければウィーンと丸く切り抜いてくれるそうです。
さすが電動工具!
スパスパ切ってくれます。
これならターゲットが劣化しても量産できますね。
次は架台のターゲット枠の製作に着手。
切る前の写真を取り忘れました。。
1×4材の3フィート(910mm)を4枚使います。できるだけカットの工程を減らすために上下はそのまま910mmを活かします。
左右は600mmにカットして、フラットバーを止める材は20mmを4つカットしてビス止め。
こんな感じで組付けます。
次はフラットバー部分の準備です。
きちんと中心線を描いてから穴あけが基本の理事長。
フラットバーには鉄工用ドリル刃で穴あけ。
そして枠の組付け。
45度にカットして綺麗に・・・なんていうのは必要ないのでドン付けでOKです。ただ、個人的にはここが一番面倒というか、やりづらい箇所だと思います。
なにしろ一人でやっているので手でピタリと合わせるのが難しい。
きっちり90度が出ている赤いスコヤのようなものを材と一緒にクランプでガッチリ挟んでからドリルで下穴を開けてビス止め。なかなか綺麗に正確に仕上がりました。
枠が組み上がったところでフラットバーを当ててみると・・・
あれ?入らない。。
1×4材が910mmでフラットバーも910mm(厚さ3mm 幅19mm)なのに、ピッタリ収まるはずが収まらない・・・なんでだろう?
木材を締め付けた収縮かなーとも思いつつ、仕方がないのでフラットバーの両端をディスクグラインダーで少しづつ削って現物合わせしながら調整しました。
ということでドンっ!
ひとまずターゲット枠部完成。
ここまでできたら、ターゲットを付けてみたくなるのが人情でしょう!(笑)
切り抜いたターゲットにネジを手でグリグリし、磁石を仮置きして乗せてみると・・・カチン!といい音させてくっつくじゃあーりませんか!
試しに指で弾いてみると、いい感じに外れ飛んでくれました。
やったねチバちゃん!(←昭和30年代〜40年代生まれなら分かるギャグ)
嬉しさのあまり、まだ脚部を作っていないにも関わらず、ターゲットに色を塗りだす。
『バックストップが黒だからね〜、白くしないとね〜♪』
とは理事長談。
冗談はさておき、サクサク行きましょう。
写真が2×2材用のソーホースブラケット。
これがホームセンターで売ってないんですよね。ネットで検索したらTOOL BOXというショップが扱ってるのみ。「あのホムセンで売ってたよ」情報があったら協会まで教えてください。
で、ドリルで下穴開け後、ビス止め。もうこの作業はサクサク進みます。
はいー、脚部完成!
よく見るとビスを全て打っていないのに注目。
理由はこのあと分かります。
お次は脚部の間に吊るすべく、ターゲット枠の上に2×2材を取り付けます。
なんか時代劇に出てくる籠みたいです(笑)
2×2材はあんなに長い必要がないので適当にカット。だいたいターゲット枠から100mmでるくらい?だいたいでOK。
しっかり中心線を描き、ガッチリ固定してから作業します。
こういうことは手を抜いてやると、どこかで必ず失敗します。なので、面倒がらずに一つ一つの工程をやるべし。
で、仮組みしてみます。
だいたい手書きイメージ図みたいになったでしょ?(笑)
しっかりと仮組みした状態で地面からターゲット下段までの高さを測ってみます。
スパニッシュ・ノックダウンの地面から下段までの高さは1200mm。
すると、75mmくらい高いですね。
ブルー・スキーン・スピードシュート製作の時も使った「水平線描き装置」を端材でサクッと作り、線をグルリと。これは便利です。
作業台にしっかり固定して丸のこで斜めカット。丸のこの角度は目見当で。
この作業があるためにソーホースブラケットへのネジ止めを全部止めなかったわけです。全部の脚をカットしてブラケットへビス本締め。
ということで・・・ドンっ!完成!!
フラットバーに磁石を仮置きしてターゲット7つをセットしてみました。
(おぉ〜、いいんじゃない?!)
と写真を撮りながら独りごちる理事長。
高さも下段1200mm、上段1400mmとバッチグーです!
でも、それよりも実は各ターゲット間の設定が微妙に大変でした。
公式競技の図を作った時に決めてはあったものの、上段の中の2つが少しサイズが違うためか微妙に間隔のバランスが悪くて・・・何度も修正しながら磁石の位置を本決めしました。
後日、磁石がズレることがないようにボンドで接着しました。
ということで、晴れて完成〜!
手で揺らせば動きますが、人や物を乗せるものではないのでこれくらいで十分。意外とガッチリしています。
早く試し撃ちしてみたい〜!!
参考までにかかった費用の概算を載せておきます。
■ホームセンター購入分
2×2材 6フィート(1820mm)5本 628円×5=3,140円
1×4材 3フィート(910mm)4本 248円×4=992円
鉄フラットバー(910mm)2本 258円×2=516円
■ネット購入分
2×2ソーホースブラケット2個入 2,000円
※取り付けビス付
■アマゾン購入分
磁石(2mm×15mm)10個入 999円
※使用分:99円×7個=693円
ジムマット(12mm×600mm×600mm)6枚入 2,935円
※使用分:2,935円÷6=約489円
合計:7,830円
構造がブルー・スキーン・スピードシュートの架台よりは多少複雑なので費用は上がりましたが1万円以下でみんなが遊べる架台が作れるのはいいですよね。支部員さんが2人いれば3,915円、4人いれば1,958円づつ出し合えばいいだけなんてお得かなと思います。
これで競技会でも大会でもガンガンできちゃいます。気になった方はぜひ作っていただいて全国で競技会やりましょう!
また、「もっと安くて軽くてコンパクトなやつ作れるよ!」という方はぜひ協会に教えてください。それがスタンダードになるかもしれません。(^_^)